「体験+おいしい食事」を1つのセット(型)にして、あちこちに同じお店を出した会社たち。ポイントは、いきなり増やさず、まず1店が“ちゃんと儲かる”のを確かめてから増やすこと。そして、お金のかかる建物は自分で持たず、モールやホテルに間借りして相手にお金を出してもらう。
トップゴルフ(Topgolf)米・大成功約100店/1店 約17億円
何をした「打ちっぱなし+レストラン・バー」を1つの型にして、アメリカ中に約100店。1店で年17億円くらい売る。
だから大きく高級店を1軒ずつ作るのでなく「同じ体験セット」を増やした。建物代は地主に出してもらい、自分のお金は建設費の1/4だけ。(※最近は既存店の売上が落ち、大きなお店は景気に弱い面も出た)
F1アーケード(F1 Arcade)英→米130億円を集めた
何をした「本格レースゲーム+シェフのおいしい食事」を1つの型にして、130億円集めて世界に広げ中。
だから大きくF1という有名ブランド+大きなお金で、まず直営のお店で成功を見せ、そのあと「のれん分け(フランチャイズ)」で一気に店数を増やす作戦。
トカ・ソーシャル(Toca Social)英→欧欧州20店めざす
何をした「サッカーのゲーム+食事」のお店を、ショッピングモールの大手と組んでヨーロッパに20店めざす。
だから大きく場所もお金もモール側に出してもらうので、自分の負担とリスクが小さい。モールはお客が集まって嬉しい。おたがい得。
バルニバービ日本・上場約90店・上場
何をしたあえて“不便な場所”に、個性的なお店を出すという型をくり返して、約90店・株式上場まで。
だから大きく「安い立地を、わざわざ行きたい目的地に変える目利き」を1つのやり方として何度も再現した。今は地方の街づくりにも広げている。
うまくいかなかった例反面教師
10席のままウルトラヴァイオレット(上海の“世界一特別”な10席のレストラン)=体験は最高でも10席のまま。1軒しか作れないと会社は大きくならない(2025年に閉店)。
増やせず失速Puttery(パタリー)=室内ミニゴルフ+バー。1店の儲けは悪くなかったのに「50店出す」と言って10店で失速。=“型”が良くても、出すスピードとお金が続かないと崩れる。
やさしいまとめ ①
まず「1つの当たりの型」を作って、その1店がちゃんと儲かるか数字で確かめる。それから同じ型を増やす。建物は自分で持たず、モールやホテルに間借りして相手のお金で出す。
👉 会食/誕生日でいうと:いきなり店を持たず、まず「場所×出張シェフ×演出」を1回やってみて、儲かる形を見つける。
会食や誕生日の弱点は「回数が少ないこと」。それを海外はこう解決しました:(1) 予約困難店の“席”を押さえて「確実に入れる」を売る/(2) 年1回でも「前払いのチケット」や「年間パス」にして先に囲う。共通のコツは、お店(在庫)は自分で持たず、“押さえる”だけにすること。
ドーシア(Dorsia)米50億円を集めた
何をした「予約が取れない人気店に、会員なら確実に入れる」サービス。会員は「最低これだけ使います」と先に約束する。
だから大きくお店は「必ず席が埋まる+最低いくら使ってくれる」ので嬉しい。客は「確実に入れて」嬉しい。両方が得する形にしたのがミソ(=“ズル”の予約転売とは違い、お店を味方にした)。
クラスパス(ClassPass)米最終的に会社価値 1兆円級
何をしたバラバラのジム・ヨガ・スタジオの“空いてる時間”を、月額会員でまとめて使えるようにした。
だから大きくお客からすると「1つの会員証で色々な店に通える」。会社は使っても使わなくても毎月お金が入るので安定。=「回数が少ない・バラバラ」を月額でまとめた。
体験ギフト券(Moonpig×Buyagift)英・上場124億円で買収
何をした「体験を先に買ってもらい、後で使ってもらう」ギフト券を売る(誕生日プレゼント等)。
だから大きく先にお金が入るので資金ぐりが楽。しかも「まだ使われていない券」がたくさんたまる=それが会社の体力になる。年1回の贈りものと相性ばつぐん。
注意:お店を“自分で持つ”と重い反面教師
Inspiratoインスピラート(Inspirato)=月額会員で高級別荘に泊まれるサービス。でも別荘を自分で400軒も借りて抱えたので家賃が重く、上場後にしぼんだ。=在庫(お店・場所)は自分で抱えず“押さえる”だけにすべき、という教訓。
やさしいまとめ ②
会食/誕生日は「回数が少ない」のが弱点。だから(1) 予約困難店の“席”を押さえて「確実に入れる」を売る(=重松さんが言っていた“枠を囲う”の形)/(2) 誕生日は「ギフト券(前払い)」や「年間パス」にして、少ない回数を先に囲う。
👉 お店や場所は自分で持たず、押さえるだけにする。
3
“すごい人のセンス”を、誰でもできる形にする(=AIに載せる)
これが橋田さんの言う「スーパー幹事×AI」の正体です。「あの人だからできる」を、言葉にしたマニュアル(レシピ)に変えると、他の人やAIでも同じことができて、会社が大きくなる。しかもその“センス”自体が、高く売れる財産になる。
一休(いっきゅう)日本ヤフーが約1,000億円で買収
何をした「本当に良い高級宿・レストランはどこか」という“目利き”を、審査ずみのリスト+会員400万人の情報にした。
だから大きく“センス”を仕組み(データ)にしたから、ヤフーが約1,000億円で買った。=「良いものを見分ける力」そのものがお金になった好例。会食セッティングが目指せる姿。
ディシューム(Dishoom)英・インド料理会社の価値 約450億円
何をしたお店ごとに「架空の物語(設定)」を先に作り、内装からメニュー、接客まで全部その物語から決める。
だから大きく“世界観”を「誰でも再現できるレシピ」にしたので、店が増えても雰囲気がブレない。接客も「おもてなしの心得」として教育の型にした。
カルボーネ(Major Food Group)米7カ国・50店以上
何をした「1950年代ニューヨークのイタリア食堂」という世界観をまるごと1セットにして、世界の一等地にコピー。
だから大きく味・お店づくり・演出を“3人で分担”して、天才1人に頼らない仕組みにした。だから同じ体験を7カ国50店以上に増やせた。
プラン・ドゥ・シー日本・世界展開
何をした料理や建物を同じにするのではなく、「もてなす“人”の育て方」をそろえた。結婚式で鍛えた「一生に一度をもてなす」教育を、レストランやホテルにも広げた。
だから大きく“もてなしの心”を人材教育の型にしたから、施設ごとに個性は違っても、どこも高いおもてなしを保てた。
やさしいまとめ ③(=スーパー幹事×AI)
すごい幹事の頭の中(どの店を選ぶ/席順/コース/サプライズ/当日の気づかい)を、言葉にしたマニュアルにする。
そのマニュアルをAIに覚えさせれば、AIが面倒な段取りの8割をやり、人間は最後の“心づかい2割”に集中できる。=「代行は大変で会社にしにくい」という悩みの、これが答え。しかも一休のように“目利き+会員データ”は、将来とても高く売れる財産になる。